12. 狂言の特殊な演出(2)

  狂言師は1人6役 1役目は役者としての演じる仕事。 2役目は「音響担当屋」の仕事。狂言では通常 扉や戸は「音」も「所作」もなく開きます。しかし、蔵の戸等 開けることを強調しなければならない時 狂言では「ガラ…

13. 狂言の特殊な演出(3)

  曲の始めと終わり 緞帳や引幕のない舞台、橋掛りの端にある揚幕(切り幕)が空き、誰かが出てきた時が、曲の始まりです。 次に終わりですが、これにはいくつかのパターンがあります。まず、平均的なものとしては、役者が…

14. 狂言の特殊な演出(4)

  小道具と大道具 まず狂言では普通の演劇のように小道具や大道具とは言いません。それは「作り物」と「小道具」に大別され、「作り物」は更に「据え道具」と「手道具」に分類されます。「作り物」とは上演のつど臨時に作り…

15. 狂言の特殊な演出(5)

  舞台の上の特殊なポイント なにもない舞台上の世界に色々な意味を持つポイントがあります。 ・ 透明になるポイント ・ ここへ移動すれば姿が見えない 笛の上・板付(狂言座) ・ 独り言のポイント ・ ハズシテ(…

16. 能舞台の秘密

  白洲のほかにも名残の装置 舞台の向かって右奥の笛柱の横 地謡座の突き当たりにある引き戸のような扉を「貴人口」といいます。その昔、舞台の真横に御簾の垂れた部屋(貴人の間)があり、将軍や大名はここから人目を避け…

17. 舞台での姿・出立(1)

  胴着のはなし 舞台装束の下に着ている装束の補助着である。「胴着」「胴帯」「込」の三点で、セットとして扱う個人備品です。 胴着(どうぎ) これは装束着付けの際、形を整えやすいように、また能のシテ方やワキ方に対…

18. 舞台での姿・出立(2)

  色襟のはなし 装束の襟元を飾る襟は、胴着の襟の部分に折り合わせて着けます。そしてその色は、役柄によって決まっています。しかし時には装束の色や同役との取り合わせにより、変更されることもあります。 材質は綿か麻…

19. 舞台での姿・出立(3)

  足袋のはなし 狂言をするときに履く足袋は、「狂言足袋」とか「縞足袋」といって、通常の「白足袋」と区別をしています。 狂言足袋(縞足袋)とは… 狂言の役者として舞台に上がる時に履く足袋で、木綿地の黄色みがかっ…

20. 大藏流狂言の歴史

  今日は大藏流狂言の歴史を簡単にまとめてみましょう。 誕生は室町時代の中ごろ、貴族の時代から武士の時代へ、鎌倉時代から戦国時代へと、混乱と荒廃の世界の中で、大衆も為政者も皆が癒される何かを求めていた頃、政治や…

21. 狂言と能との違いと類似点

  「能」も「狂言」も同じ「能舞台」で演じられ日本を代表する古典芸能で、同じ頃に誕生した兄弟のような間柄なのに違いばかりが目につきます。 まず、貴族が好んだ歌舞劇で史実に基づく物語が「能」で、武家が好んだ会話劇…