4. 能舞台の秘密(4)

 

揚幕(あげまく)

橋掛りと鏡の間の境にある五色(緑・黄・赤・白・紫)の幕を揚幕という。役者が舞台への出入りをする際に上げ下げをする幕である。幕の下、両端隅に結えつけた2本の竹の棒にて、2名の「はたらき」がすくい上げるようにして幕の開け閉めをする。すくい上げる様にするので揚幕という名が付いたとのことである。

昔は公演をする際、舞台を中心に周囲を幕で囲み、観客はその中に入り、芸能を楽しみました。楽屋は幕の外ですから、役者が舞台に上がるにはこの幕を潜らねば、舞台へ上がる事が出来ないので、幕の一部を切ったことから別名を「切り幕」とも言うようです。

五色は五行説からきているそうですが、その配列は舞台によって必ずしも同じではありません。