◎ 狂言笑学校 笑いま専科 ◎

  狂言笑学校のコラムへようこそ。 「1.能舞台の秘密(1)」からご覧ください。 肩のこらない話で狂言の魅力を伝えたいと思っています。 是非、ご一読のほどを。  

1. 能舞台の秘密(1)

  鏡板(かがみいた) 鏡板とは、舞台の正面バックに、松の木の絵が描かれています。あの松の木のモデルは、奈良にある春日大社の参道を登った、一の鳥居のすぐ右手の小高い所に、老松の木があります。これを「影向の松(よ…

2. 能舞台の秘密(2)

  橋掛り(はしがかり) 橋掛りとは、舞台と「出」を待つ「鏡の間」を繋ぐ紛れもない「橋」であります。舞台へ上がろうとする役者の登場通路であり、舞台に別れを告げ、現世に戻る退場通路であり、能楽の場合は 設定されて…

3. 能舞台の秘密(3)

  一の松(いちのまつ) 橋掛りの欄干の下、白砂の所に若松が3本立っています。舞台に近い方から一の松、二の松、三の松と名がつけられております。 この3本の松は、一の松が一番背が高く、次が二の松、そして三の松と、…

4. 能舞台の秘密(4)

  揚幕(あげまく) 橋掛りと鏡の間の境にある五色(緑・黄・赤・白・紫)の幕を揚幕という。役者が舞台への出入りをする際に上げ下げをする幕である。幕の下、両端隅に結えつけた2本の竹の棒にて、2名の「はたらき」がす…

5. 能舞台の秘密(5)

  切戸(きりど) 舞台へ上がるには揚幕の他に「切戸」があります。 舞台に向かって右側奥隅の板壁に作られた、幅90cm高さ120cm位の引き戸があります。これを「切戸」または「切戸口」と言います。 これは後見や…

6. 能舞台の秘密(6)

  階(きざはし) 今日では使うことはありませんが、舞台の前方中央に据えられた階段を「階(きざはし)」といいます。 昔は公演の主催者側の仕切りをしていた「能奉行」が、この階段を上り揚幕の前で楽屋にいる役者に公演…

7. 能舞台の秘密(7)

  能舞台の各部の名称 能舞台は3間(5.4㍍)四方の舞台と、その奥の後座(横板とも)と、橋掛りを指します。 能舞台の主なポイントには、色々な謂れを持った名前がつけられています。 ・ 能舞台の各部の名称 ・ ①…

8. 能舞台の秘密(8)

  柱 ここで言う「柱」は、舞台の四方にあり人体の四肢にも譬えられる、太い4本の柱のことです。「能舞台の秘密-その7」の図を参照してください。 ①シテ柱 舞台に向かって左奥にあり、端掛りと舞台の境目にある柱。能…

9. 能舞台の秘密(9)

  床と床下 舞台の床は、長さ3間の桧の厚板を舞台の先端から後座まで、縦に並べて張られている。役者は舞台上を移動する際、スリ足を用いるので、床材の桧は滑らかに削り、床束を用いず根太の上に渡して、釘を使わず楔で止…

10. 能舞台の秘密(10)

  白洲の意味 舞台の足元を取囲んでいる、白い小石が敷詰められた所を「白洲」と言います。「何故、こんなところに白い小石が?」と思う人もおられるでしょう。いまでこそ能楽堂はビルなどの大きい建物の中に、見所共々収め…

11. 狂言の特殊な演出(1)

  狂言師は阿修羅像 奈良・興福寺の「阿修羅像」を見たことがありますか。顔が三つに手が六本。顔の表情が三面三様ならば、腕の形も違っています。三つの顔は正面と左右を向いており、それぞれの顔が見ている眼前の世界は同…